まるちゃん、茅ヶ崎市在住。小学2年生の男の子、幼稚園の年中さんの女の子とsoup cafe maaRu(スープカフェマール)のオーナーでもある夫の4人家族。2023年1月より茅ヶ崎市柳島にて「soup cafe maaRu」を開業。具だくさんの“食べるスープ”が絶品で、小さい子を連れても安心して行けるカフェとして連日賑わっている。その中心にいるのが、まるちゃんだ。
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ママ友界隈で話題!『soup cafe maaRu』の魅力
最近、ママ友の間で話題のカフェがある。soup cafe maaRu。子どもを連れてでも安心して行ける、スープが美味しすぎる、スイーツも最高!と、名高い。
フフフ。私は知っているのだ。soup cafe maaRuを。笑
私、坊が生後3ヶ月の頃に、初訪問させていただいて以来、度々伺っているのです。
そんなわけで、今日は今話題のmaaRuさんの魅力を余すところなくお伝えしたいと思う。
まずはなんと言っても、こちらのオーナーご夫妻。
とにかく明るい…そして優しいのである。
うちの坊がどんなに叫んでも「かわいい!いいね〜もっと声だしていいよ!」と厨房から坊よりも大きな声でまるちゃんが叫んでくれるから、親としては本当にほっとする。
まるちゃんは主に接客担当、お店の様子を見ながら厨房から微笑んでいる夫のりょうさんは調理担当だ。
このふたりの人柄は、maaRuの人気の秘訣に違いない。
そして、話題の“食べるスープ”である。
見てください、この具だくさんスープ。
こちらはなんと、わさびスープ。わさびスープ?って感じですけどね、最初は。
でもこれが意外と、美味しい。牛乳で味がマイルドに調整されていて、こんにゃくや、ゴボウ、鶏肉などが入り、優しい甘さの中にほんのりわさびが香る、癖になる味。
そして、maaRuのコンソメスープ。
こちらも、具だくさん。にんじん、きゃべつ、たけのこ、いんげん、大根、しめじ、ゴボウ・・・そして、つみれ。これが美味しいのだ。とにかく具だくさん過ぎて、大丈夫なんですか?と聞いてみたら「それが大丈夫じゃないんですよ笑」と。
野菜いっぱいスープは取り分けも出来て、坊もモリモリ食べている。
このmaaRu特製のコンソメスープ。顆粒だしなどは一切使用せず、鶏ガラ・ゲンコツ・昆布・煮干し・さば節・鰹節・野菜などを煮込んでイチから作っているそう。
通常イメージするコンソメスープは、具が入っていない澄んだ色のスープだ。
しかし、maaRuのコンソメスープは、通常のコンソメスープと同じ素材を使いつつ、具もたくさん入っている、“丸ごと食べるコンソメスープ”なのだ。
それにしても、どうしてこんなに手間をかけて作っているのか聞いてみたら。
「なんか、顆粒だし使って、美味しいって言われたら悔しいじゃないですか〜手柄持って行かれたみたいで」と笑うりょうさん。うーん!料理人って感じ!!
maaRuは月替わりメニューが3種とその他通年メニューがあり、
夏の期間はご飯もの+選べるスープ
それ以外の期間は選べるスープ+日替わりデリ から選べるという構成だ。
つまり、月替わりメニューは毎月変わるため、違った味を楽しめる。
どんなスープが登場するのか楽しみだが、“具たくさんの食べるスープ”というのは年中共通のこだわりなのだという。
6月のメニューは、
・キーマカレーとスープ
・ゆず胡椒香る冷製たらこパスタとスープ
・maaRuの天丼とスープ というラインナップ。
スープは、先ほどのmaaRuのコンソメスープとわさびスープからチョイスする形式だ。
この日注文したのは、
キーマカレーとスープのセットに、ジンジャーエール。子ども用に取り分けセットもあるのだが、あんまりお腹がすいて無さそうな坊は大丈夫かな…と注文しなかったのだが。
もし欲しくなったら…と坊用のご飯を少しサービスしてくれた。
前日から仕込まれていたキーマカレーは、辛いものが苦手な私でも美味しく食べられる辛すぎない味付けで、上にのっているポーチドエッグが味をマイルドに仕立ててくれている。
そして感動的なのは、ナンとご飯がついているセットが選べること。
大体、ご飯か、ナン…ではないでしょうか。そうすると、いつも悩むのです。
だって、ナンとも食べてみたいし、でもご飯と食べても多分美味しいしな…と。
そんな悩みを知ってか知らずか(多分知ってる)ご飯&ナンセットがあることが素晴らしい。
ちなみに、ナンは茅ヶ崎南湖にあるPOLbakeryさんとのコラボだそう。野菜も地元の農家さんから仕入れていたり、地域のものを使って料理をすることにも拘っている。
夫が注文したのは、天丼&わさびスープのセットにティーソーダ。
天丼は、定番のサツマイモに、エビ、シメジに鶏、そしてなんと大根にルッコラがはいっていた。大根は、一度煮込んで味付けをしてから揚げているのだとか。
カリっ!サクっ!の衣に、じゅわ〜と大根のだしが染みてきて、むちゃくちゃ美味しい(私ももちろん食べた)
ティーソーダも、紅茶が大好きな夫は大喜びで飲んでいた。
maaRuの美味しいメニューは、ご飯だけではない。
スイーツも絶品である。
この日はランチをデザートセットにランクアップ。まるちゃんお手製の美味しいシフォンケーキにガトーショコラ、そしてヨーグルトソルベ。ホイップも甘過ぎず、もったりしすぎず、ふわっと口の中で溶けるような美味しさだ。
お腹が空いてないはずの坊に、すっかり取られてしまった。
子連れに優しい店内
soup cafe maaRuの魅力は味と人柄だけではない。
子連れが来ても楽しめるように細部まで拘りぬかれた設計がされている。
たとえば、この椅子。椅子幅が通常のカフェよりかなり広い。
これは、赤ちゃんが来た時に、赤ちゃんを寝かせるクーファンを置いても大丈夫なように幅広設計にしたそう。幼児も、おもちゃで遊べるくらいのスペースがあり、とてもありがたい。
そして食事が出来るまで子どもが遊べるように、店内の中央にはおもちゃや絵本がいっぱい。「とにかくできるだけ、荷物を減らして来て貰いたいんです」と言うまるちゃん。
赤ちゃんから幼児まで、成長に合わせて遊べるおもちゃも揃っているので安心だ。
そして、お手洗いには、おむつ替え台に、高齢者の方が来ても大丈夫なように手すりも完備。子どもが手を洗いやすいように、足台も準備されている。
そしてなんと、授乳スペースもあるのだ。
まだまだ頻回授乳の頃は、坊を抱えて常に授乳スペースを探していた日々。
小さい子を抱える母にとっては使っても、使わなくてもあるだけで安心のスペースだ。
決して広すぎない店内、オーナー夫妻の目が行き届く範囲で、安心して親子が過ごせる場所。店内には子育て中のママ会と思われる集いや、子連れママたちが多くいつも賑わっている。
しかし、なぜそこまで子連れに寄り添ったカフェを作ろうと思ったのか?色々気になるまるちゃん。たっぷり話を聞かせていただいた。
どうしてmaaRu?
まず、気になるのがお店の名前だ。maaRu(マール)の由来を尋ねてみた。
まるちゃんは笑いながら教えてくれた。
「わたし、夫から呼ばれているあだ名が、“まる”なんです。まん丸のまる。
まるって呼ばれてて、それでお店をしようとなった時に、もうまるでしょって。
でも、まるがしっくりこなくって。カフェまる?うーん…じゃあのばすかって(笑)」
つまり、店名はスープカフェ妻。素敵じゃないですか。うーん、仲良し!
maaRuのおふたりが出会ったのは、都内にあるカフェの専門学校。
16年前に、先に学んでいたりょうさんの後輩として入学したのがまるちゃんだ。
在学中はそれほど交流がなかったが、卒業後、同級生が開店したお店で働くようになり、交際するようになったのだという。
名古屋出身のまるちゃん。高校生の時に最初にアルバイトをした喫茶店での経験が忘れられず、いつかはお店を持ちたいと思っていたという。
「バイトしていた喫茶店に、よく友達が遊びに来てくれて、そうすると、中学の友達と高校の友達がそこで知り合って繋がってくれたりして。なんかそういう場面をみるのが好きだったんです。それが、ちょっと忘れられなくて」
いつかはお店を…という夢は、りょうさんと結婚してからはいつかはふたりで…という夢になった。
そして、りょうさんが35歳の時に、当時働いていたレストランを独立して、お店をやりたいとまるちゃんに持ちかけたのだという。しかしその時、まるちゃんは反対した。
「子どもが生まれてまだ数年だったから、まだまだ子どものことをみたかったんです。なので反対して。いつかはやりたいっていうのはふたりの共通の夢ではあったんですけど、今じゃ無いって。何度も説得されたんですけど、私はやりたくないってずっと言い続けて」
サラリーマンとして働き、安定した収入を得ていた生活から、独立した後やっていけるのか、2人の子どもの子育てのことも心配だったという。
しかし、そんなまるちゃんの気持ちをりょうさんの熱意が動かした。
「5年後じゃ遅いって言われたんです。40になったあとに始めるのはちょっと遅いといわれて。そうかって。それ言われちゃったら、じゃあやるかとなりましたね」
やるなら「すみません、ごめんなさい」を言わなくてもいいカフェ
カフェをやるなら、子連れでも来れるカフェにしたいというのはふたり共通の思いだった。
「どこに行っても、お母さんとお父さんってなんか、すみません、ごめんなさいって言っちゃうじゃないですか。わたしも言ってたから。だから、“いいよいいよ、ここではそんなこと言わなくていいよって”いう場所にしたいんです」
まるちゃん自身、初めての子育ては悩みながらの日々で、出かけることもなかなか出来なかったという。
「長男のイヤイヤ期が結構激しくて、偏食もあったので、悩んでいました。電車に乗ってもやっぱり泣き止まなかったら目線が気になって、何度降りたことか。出かけることも億劫になっていて、ずっと長男とふたりで家の中に居て…もうすごいネガティブモードで、私は何も出来ないと思ってました」
今は立派に小学生になり、いつもはにかみながら挨拶をしてくれる長男くん。
しかし、当時はまるちゃんは悩みの中に居て、落ち込んでばかりの日々だったという。
子育ての大変さも、カフェに行きたいけど行けない親の気持ちも分かる。
だからこそ、maaRuは “大丈夫な場所にしたい” というのが、まるちゃんの願いなのだ。
実は人見知り…でも“もっと踏み込みたい”
いつも笑顔で楽しそうに話しかけてくれるまるちゃんから、驚きの発言が。
「わたしね、実は人見知りなんです」
そう、まるちゃんは、本当は人見知りで、できれば表に立ちたくないタイプなんだという。
「だって、私趣味なんだと思います?読書と、編み物なんです!だから、本当に、本当は人に話しかけたりすることにも自信がなくて…」
そんなまるちゃんが今絶賛奮闘中なことがあるという。
「もっと、子育て中の人に優しいカフェとしてやっていきたいんです。
例えば、お母さんにゆっくり食事をしてもらいたいから、赤ちゃんが泣いたりしたら、すっと抱っこしてあげたりしたいんですけど…。
こう、私なんかが抱っこしても大丈夫かな?とか、やっぱりお母さんがいいだろうな…とか思うと中々声がかけられなくて…。自分に自信を付けたくて、抱っこの仕方とか子どものあやし方とかをちゃんと勉強しようと思っています」
—もう1歩、踏み込みたい。
その思いを胸に、自称人見知りのまるちゃんは今奮闘中だ。
今後、maaRuで食事をする機会のある子連れママさんたちは、
もしお店が忙しく無さそうだったら、そんなまるちゃんに是非話しかけてみて欲しい。
ちょっとゆっくり食べたいけど、子どもがぐずって手が離せない…
そんな時はきっと、喜んで手を貸してくれると思う。
人と人が出会って繋がりができる場所にしたい
maaRuでは、定期的にイベントも開催している。6月には子ども服やおもちゃを中心としたフリーマーケット。7月にはハンドメイドマルシェも企画している。
maaRuという場所で、人と人が出会い、繋がってくれたら嬉しいという。
それはまさに、学生の時にまるちゃんが抱いた夢の場所だ。
オープン当初は、お店を始めることに反対していたというまるちゃんだが、今は・・・?と尋ねてみた。
「今は違います。今はお店が、子どもと同じくらい大事だから。割と常連さんとか何度も来てくださるお客様が多くいらっしゃって。その方々がすごく大事だし、今はここを守っていかないとなと。そのために、もっと自分がmaaRuのまるちゃんとしてしっかり立っていかなきゃと思っています」
今の時代に“人と関わろうとする”ということ
幼子を連れての外食は、とにかくややこしい。
最近1歳になったうちの坊は益々ややこしさが増して、母ひとりの時は“もう少しややこしくなくなってからにしよう…”とつい思ってしまう。
しかし、ややこしいのは、日に日に、増し増しになるのである。
そう、幼子というのはややこしいものなのだ。これではいつになっても外食に行けない。
私だってたまには、美味しいご飯を食べたり、スイーツを食べに行きたい。
そんな時に、maaRuさんなら行ってみよう、そう思える。
そして行ってみると、maaRuのおふたりに温かく迎えられ、お客さんもみんな優しい。
美味しいものに目がない坊は、結局たくさん食べてふたりで楽しめたりして、あれ?意外と外食できるのかも?と自信になったりして…。
Amazonで必要なものを頼み、Uber Eatsで食事をして、買い物に行っても、セルフレジ。
人と関わらなくても生きていけるこの時代に、まるちゃん夫婦はいつも私たち親子に関わろうとしてくれる。
ハイハイが出来た、歩けるようになった、バイバイが出来た…、ひとつひとつの成長を一緒に喜んで、見守ってくれる。
そんな場所が自分の住む街にひとつでもあれば、心強い。
スープカフェmaaRuは、美味しいご飯と一緒に心にもたくさんの栄養をくれる場所だ。
soup cafe maaRu
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